第164回「美展」開催のご案内
同時開催「加賀友禅・名匠創作展」

※写真は第163回「美展」

2022年11月1日(火)〜4日(金)の期間、昭和2年に染織逸品会として創設され、
今回で164回を迎える「美展」を京都丸紅2階 特設会場にて開催いたします。

今年の美展のテーマは「 開花　～変わりゆく世界の中で～ 」です。

「コロナ禍」が到来してから2年以上が経過し、私たちを取り巻く環境は変化しています。
しかしながら「美展」の理念に基づいたきもの作りを追及することや、
受け継いできた技法や技術を次の世代へ伝承することには大きな意義があると考えます。
再び着物の「美」が多くの人たちの心を躍らせ、日々の生活を彩ることを祈念し、
今回のテーマとさせていただきました。

今も続く「美展」では逸品呉服を創作しています。
昭和2年から発足した美展は当時活躍中の「堂本印象」、「伊東深水」など
著名な画家の図案からきものを作製しました。
また美展で創作活動した作家から、数多くの重要無形文化財(人間国宝)が輩出されています。

染織の名匠たちの巧みな意匠と確かな技術。時代の美意識。
それらが出会う時、単なる和装品ではない、
美術品の域にまで昇華された珠玉の作品が生まれます。

こうして美展の逸品は美の歴史を重ねてきました。
「逸品」を生み出す「美展」の伝統は、次の新しい時代へも受け継がれています。

同時開催として「加賀友禅・名匠創作展」も予定しており、
11月4日(金)15時から17時迄は、「美展」、「加賀友禅・名匠創作展」共に一般公開とし、
一般の方にもお楽しみいただきます。